豆知識編① 横断に必要な費用って!?
アメリカ横断、一体いくらかかるのか・・・
さてさて、横断にはどのぐらいのお金が必要なのか。
これはもう、あなた次第。格安で旅することも、ゴージャスな旅にすることも、人それぞれのドライブがきっとあります。
しかし、そう言ってしまうと話が始まらないので、ここでは私たちの経験から、横断費用のおおよその「目安」についてお伝えしたいと思います。
私たちがNY→LAをドライブしたのは、2016年4月3日~15日の11泊13日。さて、その内訳とは。
2人分の費用として私たちが実際に使ったお金を赤字で、一般的な旅をした場合にかかるであろう最低限の費用を青字で記していきます。
ちなみに、すべて円建てです。(当時のレート 1ドル=約111円)
ESTAなど
まずは、渡航に必要な書類について。パスポートを持っている前提で話を進めます。
いまだに聞きたくない、この「ESTA」の響き。(詳細は 準備編③ ESTAが取れない!? - アメリカ横断2人旅 にて)
かかった費用は、
ESTA=1400円
そして、残念ながらESTAを拒否された私は、
観光ビザ=18400円(涙)
カップル2人で普通に行く場合なら、
ESTA=2800円
で済みそうです。
航空券
たぶん、一番価格の変動が大きい要素。
何カ月前に予約するのか、どの航空会社を選ぶのか、直行なのか乗り継ぎなのか、そしてそして、エコノミーなのかビジネスなのか!(ファーストに乗る人はこんなブログ見ていないと思うので割愛)で、料金が天と地ほど変わります。
しかも、横断の旅の泣きどころは、到着地と出発地で空港が違ってしまうこと。単純な往復航空券より割高になるケースがあるので要注意。
私たちはANA利用でNY着のLA発。
ざっと調べたところ、この旅程でANAを2カ月前に予約すると(当然、GWや連休などで料金は大きく変わります)
約20万円~30万円(エコノミー利用2人分)
約90万円~200万円(ビジネス利用2人分)
改めてビジネスには縁遠いことを感じた次第・・・。
格安航空券や日本の航空会社以外のエコノミーだと、もっと安くなりそう。というわけで、カップル2人で普通に行けば、
航空券=20万円+約5万円(税金、燃油サーチャージ代)
ほどと見ておけば十分だろうか。そんなにかからないかもしれません。
ちなみに私たち、実は・・・・・・この旅のためにコツコツと貯め込んだマイルによる特典航空券で行きました。
普段マイルを貯めている人は、この手を使うしかない!
航空券代はタダだったけれど、燃油サーチャージ、空港税ともろもろかかったので、
航空料金=約48000円(2人分)
なり。これは私たちにとって本当に大きかった。
レンタカーなど
準備段階で頭を悩ませ始めるのが、車選びあたりからではないだろうか。
準備編② レンタカーと免許証 - アメリカ横断2人旅 にも記したが、レンタカー会社、車種、借りる場所、返す場所、追加装備などで料金も大きく変わる。早めに予約するほど料金は大幅に下がるので、旅程がばっちり決まっている場合は急いで予約しておきたい。
私たちが予約したのは出国の1カ月前ぐらい。保険、ナビ、もろもろ含んで、
レンタカー=約17万円
うーん、意外にかかっているなぁ。長距離の場合、乗り捨て料金が高くなってしまうのが大陸横断の難点。それでも、もう少し安くできたのかもしれないと反省・・・。
ちなみに、安いレンタカー会社などを改めて調べてみたところ、もろもろ込みで
レンタカー=約12万円
というのもある。小さい車ならさらに安くなりそう。レンタカー代は、アメリカ横断の費用を考える上で、最も戦略的に考えるべき要素かもしれない。
ちなみに、忘れてはならないのが、
国際免許証=4800円(2人分)
です。こちらも早めの取得を。以上が日本出国前の準備で最低限かかるお金。ここまでの段階での費用をまとめると次の通り。
一般的な旅=約38万円
私たちの旅=約24万円
ホテル
今回、初めて横断してみて感じたのが、アメリカのホテルは広さや設備の割に安いということ。日本のビジネスホテルと比べると、ずいぶんお安く感じる。
もちろん、NYなど都心部の高いホテルは避けたし、ドライブ中に泊まったモーテルの大半が街の中心ではなかったことも大きい。
だが、それを差し引いても宿代は安い。横断の旅の費用を抑える上で、宿泊代はレンタカーと同じぐらい重要な要素と言える。
さて、私たちの旅を振り返ってみる。
泊まったのは11泊。うち1泊は義姉夫妻宅なので、実際には10泊分の費用。
DAY1 アメリカ上陸!NYは寒かった - アメリカ横断2人旅 でも触れたが、今回は新婚旅行ということで、日本にいれば絶対に泊まらないであろう豪華なホテルにも数泊した。
最も高かったのが1泊約4万円。
最も安かったのが1泊約8千円。
すべて税込みの値段だが、かかった宿泊費は、
10泊=約23万円
うーん、これまた結構かかってますなぁ。
NY、モニュメントバレー、LAで豪華なところに泊まったのが響いた模様。ま、一生の思い出なのでよしとしよう。
もちろん、安くしようと思えばどこまでも安くできる。80~90ドルのモーテルでも、カップルや友人同士で泊まるには十分すぎるほど快適だと感じた。
男同士なら50ドル前後の宿でもまったく問題なし! というわけで、新婚旅行や特別な旅でなければ、
11泊=約11万円
というあたりが相場でしょうか。
ガソリン
長距離ドライブで気になるのがガソリン代。これまた 準備編② レンタカーと免許証 - アメリカ横断2人旅 で触れたが、私たちもなるべく燃費のいい車で、ガソリン代を少しでも抑えたいと考えていた。
ところが! 横断してみてわかったことは、アメリカはガソリンが本当に安い国だということ。アメリカ滞在経験のある人からすれば、「なにをいまさら」かもしれないが、最初のころは、あまりの安さに「店員が間違っているのでは?・・・ラッキー!」と思ったほどです。
しかし!驚いたのはそれだけではない。広大なアメリカでは、地域によってガソリンの値段の差があまりに激しいのである。
日本でもガソリンの値段は地域によって違うけれど、アメリカでは我々の理解を超えるほどの地域差がある。
今回のドライブで一番安かったのがテキサス州だ。1ガロン(約3.8リットル)あたり2ドルを切っていた。リッターあたり60円。さすがガソリン産出州。
ところが、カリフォルニア州では1ガロンあたり5ドルを超えた。リッターあたり150円。テキサスとは2.5倍も差がある! こうなると日本より高い。さすがの私たちも、「店員のレジの打ち間違えではないか!?」と思ったほどだ。
とは言え、安いところでガソリンを大量に仕入れてドライブするわけにもいかないので、こればかりは仕方がない。
私たちのドライブでかかったガソリン代は、
4320マイル(約6900キロ)=約3万円
NY→LAまで寄り道をしながら走ったと考えれば安い。なので、同様のドライブをすれば、
ガソリン代=3万円
を見込めば大丈夫、なはず。
ちなみに、高速道路の料金は基本タダ。それでこそフリーウェイ。
NY近郊、アトランタなど何カ所かで通行料を取られる区間もあったけれど、全部合わせても2千円ほどか。
ガソリンにしろ、高速道路にしろ、日本と比べると本当に安い。これもアメリカ横断の魅力の一つかもしれない。
食費
もう、これは人それぞれというしかない。
何度かレストランでご馳走を食べた私たちだが、それ以外の日は質素な食生活を貫いたのは DAY3 南部でのんびりと - アメリカ横断2人旅 を読んでいただいた通り。
朝食付きのモーテルに泊まり、昼食はモーテルから持ち出したパン、夜はスーパーで買ったお総菜を部屋に持ち込む・・・・・・こんなドライブを連日続けられたら、もうアメリカ横断のプロ!一日あたり1千円以下の食費も夢ではない。
そんな私たちだが、なんだかんだで使ったのは、
食費=約5万円
だった。レストランでワイン飲んだり、ときには新婚旅行らしく豪遊したことを考えても、案外かからなかったほうかも。
もう少し食費を抑えて旅をしたとしても、
食費=4万円
が相場だろうか。
だけど、食事も旅の醍醐味の一つ。せっかく全米各地をめぐるのだから、美味しい料理を食べ、ときにはお酒を飲みに行く。これも大切な旅の一コマではないでしょうか。
以上、ここまでかかったお金の途中経過を見ると、
一般的な旅=約56万円
私たちの旅=約55万円
観光など
どこにも寄り道せず、お土産も買わなければ、ドライブにかかる費用は以上で終了!
だけど、アメリカ横断は魅力的な観光スポットばかり。
私たちも、何かと自制はしていたものの、「もう二度と来ないかもしれないよ!」を合言葉に、あちこち寄り道してしまいました・・・。
DAY1 アメリカ上陸!NYは寒かった - アメリカ横断2人旅 にも記したが、主だったものだけでも以下の通り(いずれも2人分)。
エンパイアステートビル観光=約1万2千円(やっぱり高い!)
ニューオリンズのJAZZライブホール=約3千円
モニュメントバレーの車乗り入れ=約2千円
モニュメントバレーの乗馬=約2万円(やっぱり高い!?)
アンテロープキャニオン=約4千円+ナバホ税2千円(税!)
ザイオン国立公園=約9千円(年間パス購入!)
グランド・キャニオン国立公園=0円(年間パス使用!)
アリゾナ大隕石孔=約4000円
ラスベガスのカジノ=0円(勝ったり、負けたり)
伝説のゴーストタウンCalico=16ドル(高い!!)
改めて振り返ると、意外にかかっていることを実感。結局、私たちは、
観光費用=約6万円
ちょっと遊びすぎた気がしないでもないけれど、いずれもいい思い出ばかりです。なので、国立公園めぐりをする程度なら、
観光費用=1万円
であちこち回れそう。無料の観光名所も多くあるのがアメリカなので。
その他
あとはもろもろの雑費だが、都市部にいると結構かかるのが駐車料金。私たちは事前に公共駐車場を探すなど、なるべくお金を使わないように工夫したけれど、
駐車料金、アイスボックスなどもろもろ雑費=約1万円
と意外にかかってしまった。どれぐらいかかるかは人それぞれ。ゴールの都市部に到着したら、すぐにレンタカーを手放すなど工夫すれば、雑費は極力抑えられそうだ。
総計は!?
ここまで、横断の旅を振り返りながら、ドライブ費用について考えてみた。
最初に触れた通り、あくまで「目安」にしか過ぎないが、2人でNY→LAを11泊でドライブすると、
一般的な旅=約57万円
私たちの旅=約62万円
あとはお土産。旅行に使うお金の中で最も予想できないのがお土産だということを私たちはこの旅で痛感した。それでも、テキサスのカウボーイグッズのお店はお薦めです!!
いろいろ書いたけれど、格安航空券で、格安レンタカーで、格安モーテルで!と頑張れば、上記予想費用より10万~20万円ぐらい安くすることも可能だと思います。
苦労が多い分、楽しくなるのが旅。カップルや友人同士で出発前から「ああでもない」「こうでもない」とやっているときが、一番幸せな時間かもしれないですね。
豆知識編①はおしまい・・・・・・。
とその前に、大事なことを失念。
そう、私たちにとっては今回の旅のハイライトとも言えるLAレイカーズ、コービー・ブライアントの引退試合だ。アメリカ横断ドライブとは何の関係もないけれど、ここで触れないわけにはいかない。
DAY11 We Love KOBE!! - アメリカ横断2人旅
アメリカ行きを思い立った時点ですぐにチケットを探したが、NBAの公式サイトではすでに完売。コービーの引退試合、しかも地元LAでのゲーム。バスケファンのみならず、世界中が注目するのだから当然だろう。
そこで、チケット販売世界最大手の「チケットマスター」のサイトで探すことにした。「SOLD OUT」の文字ばかりが並ぶ中、あきらめずに探していると・・・・・・あった!
1枚900ドル
ん、2人で1800ドル!? 一瞬、いくらなのか、すぐに円に換算することができなかった。うーむ、コービーよ、あまりに高すぎるではないか。
もちろん、コートサイド席はもっと高く2~3万ドルほど。900ドルは2階席の値段だ。3階席だと500ドルほどで売りに出されているものもあったが、彼女が夢にまで見たコービーの雄姿だ。
身長が2メートルある彼も、3階席からだと豆粒ぐらいにしか見えないらしい。このゲームを逃せばコービーがコートに立つ姿は永遠に見ることができない。うーん、一体どうすればよいのか。
いろんなサイトを調べてみたが、2階席でも1000ドルを超えるチケットが多い中で、900ドルは安値であることが理解できてきた。しばし画面とにらめっこしていたが、「一晩寝てから考えよう・・・」と、とりあえず現実逃避。
翌日再びチェックしたところ、前夜見ていた席の大半が「SOLD OUT」の表示に変わってしまっているではないか。
清水の舞台からとは、まさにこのことだろう。人生で初めて、「ええい、ままよ!」という気持ちで、購入ボタンを押した。
ちなみに、当日の会場周辺には相当数のダフ屋がいたことは言うまでもない。彼らは一体いくらでチケットを取引していたのだろうか・・・。
というわけで、アメリカ横断中にプロスポーツ、ライブ鑑賞などを予定されている皆さん。チケット購入はどうぞお早めに。
(なお)
★私から一言★
豆知識編を書こう書こうと言っていて、いつのまにやら年を越していました。トランプさんのせいなのか、更新がストップしている間も結構読んでいただいているようで(横断旅行を予定されている皆さん、ESTAは無事に取れたでしょうか)、なんと今日、2017年2月13日、ついにアクセス1万人を突破!!!
長い長~いブログにもかかわらず、皆さま本当にありがとうございます。ようやくようやく、豆知識編①をアップです。
当時のメモを見返していると、「あのスーパーのサラダラップ激マズだったな」「手紙をくれたナバホのジャンキー女子中学生は元気かな」「調子に乗って買ったカウボーイハット、やっぱり日本でかぶるわけなかったな」等々色々思い出して懐かしく、またアメリカ大陸に行きたいとの思いもふつふつと・・・。
しかし、かえすがえすもコービー、高かったなあ。(のん)
豆知識編②に続く。